ヤマシロヤ模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。みなさんもじょいほび!と一緒に楽しい模型ライフをはじめませんか?
 
【ガレージキット(レジンキット)製作編 第7回フィギュアを塗装しよう!その3
目の塗装&いよいよ完成の巻】

Text by Tomoe*Ogoshi
Cooperation by Satoko Nishida
 
軽音堂さん作・チョコレート工場長さんのフィギュアを制作してきました、ガレージキット(レジンキット)製作コラムも今回で最終回

おさらいまでに、これまでの経過はこちら。

下準備をしようの巻
パーツの形を整えよう&表面処理をしようの巻 その1その2
表面処理の仕上げ・プライマーを吹こうの巻
フィギュアの塗装をしよう!その1その2
紆余曲折、イロイロありましたねぇ……(遠い目)

やっと完成するぞ!うれしいっ!と思う反面、さみしいような……。

今回はフィギュアの命、目の塗装を行い、
仕上げに女の子らしいアイテムで、もうひと工夫加えます。

ここで善し悪しが決まってしまうといっても過言ではない作業です。
最後まで気を抜かず、ステキなチョコさんを作ります〜。
 


前回の作業はここまで。

軽音堂・臼井政一郎さん作の『チョコレート工場長』を、
プロのメイクさんの指導を受けつつ、
メイクの法則で塗装。立体感を強調させました。

詳しい作業内容はこちら→ベースメイク編ポイントメイク編

前回は、アイシャドウなどのポイントメイクを行ったほか、
帽子のパーツを塗装しました。
写真はマスキングテープをはがしているところです。

これから目や口元などの塗り分けを行います。
 



目の塗り分けに挑戦!
…といっても簡単ですが(汗)


目の塗り分けをします。
顔の印象が決まってしまう重要な作業なので、
慎重に作業したいと思います。

チョコさんの目は、目の塗り分け部分がくぼんでいて、
その溝に沿って塗り分ければよい親切設計。

はじめての人にも塗り分けやすい!心強い!
 
最初は白い部分を塗っていきます。

目の濃い色の部分は、失敗したり、
色が気に入らなかったときに、
やり直しができるように、
エナメル塗料を使いたいので、、
白い部分はラッカー塗料の白で塗ります。

白は一度塗りでは透けてしまうので、
乾かしつつ何度か重ねます。

はみ出さないように慎重に。
こちらは何度か重ね塗りをした状態。


上の写真のフィギュアの顔の横あたりに、
にちらっと写っているのですが、
目のホワイトには、すこーし青を混ぜました。

ピュアな感じの白目にしたかったので、
隠し味にしてみました。
 
白がしっかり乾いたら、
次は色のついた部分の塗装を行います。


軽音堂さんの見本では、青だったのですが、
じょいほび!では、
ほかのパーツとのバランスを考慮し、
茶色に塗ることに。

エナメル塗料を使って塗り分けていきます。
目の部分は、正面から見るとわからないのですが、
角度を変えると塗りムラが見つかることも。

頭の角度を変えつつ、チェックしながら塗装します。

頭のパーツがかなりずっしり重いので、
落とさないように、手でしっかり支えつつ塗装します。

乾かす時には、塗料が一方に偏らないように、
何度か向きを変えながら乾燥させました。


チョコさんの目はくぼんでいるので、
あまり大量に塗料を流すと乾きにくくなります。


目の塗り方や、ホワイトの位置などは、
フィギュアに付属していた、
軽音堂さんの塗装見本の写真を参考にします。
 
目の真ん中のくぼみに、ダークブラウンを流します。

黒にするとちょっと色が強すぎるのでは?と思い、
ブラウン系の色味を選択。

早くキラリ感を出したい!と、
ホワイトを描きたい衝動に駆られるのですが、
にじまないように、これまで塗った塗料をしっかり乾燥。

焦りは禁物よね。


そのほかの部分の塗装


目に塗った塗料を乾燥させている間に、
眉毛の塗り分けを行います。


あまり濃い色を塗ると、
眉毛だけ目立ってしまいそうだったので、
髪の毛より少し薄い色を塗りました。


はみ出すのがこわかったので、
気持ち細めにしてみました。ヘタレなワタシ。

 
次に、目の白い部分と、肌との境目に、
アイラインをいれて目を強調。


エナメル塗料を使用し、塗料を流していく感じで、
(ガンプラなどに施す、スミイレの要領)
目のキワにラインをいれます。


ここでメイクさんから目の真ん中だけ、
下のラインを二度描きしてください!という注文が。
←わかりやすくするため写真にラインを描いてみました。
  実際はもう少し細いラインです。


黒目の下の部分のラインを太くすることで、
黒目をより大きく見せられるのだそうです。


これにはじょいほび!スタッフ玉さんも、
へぇぇ!と驚かれていました。
 



目のまわりをほんのり桜色に

目の下に血の通った感じを
表現したいと思い、こんな作業をしました。

人間の肌と違って、
フィギュアの肌はのっぺりしているので、
あえて人間らしい情報を加えてみます。

エナメル塗料のクリアーに、
同じくエナメル塗料のクリアーレッドをすこし混ぜた、
クリアピンクを、筆を使って目の下に直に塗ります。
塗る範囲は写真の感じ。

えっ?!こんなにべったり塗っちゃって平気?と、
実は私も一瞬ヒヤヒヤしました。

メイクさんは自信たっぷりに、
「大丈夫!いい感じになりますって!(^−^)」と、
何やら確信を持っている感じ。

同時に目の茶色の部分にも、
赤のニュアンスを入れたかったので、
ちょんちょんと塗っています。
メイクさんから手渡されたのは綿棒

塗料が乾いてしまう前に、
綿棒でトントンとぼかしていきます。

するとあら不思議!
馴染んで自然な感じの桜色、血の通った感じに!

すごい!メイクさんの的確なアドバイスと、
肝のすわりっぷりが!(笑)

時には思い切りも大切です! Byメイクさん



目がキラリ☆ホワイトを入れます

これまでの作業と同じく、
目に塗った塗料をよく乾燥させて、
いよいよ瞳の輝き、
ホワイトを入れていきます。

白い点を入れる場所は、
ガレージキット(レジンキット)に付属していた、
説明書に従います。


息を止めつつ、白い点を描くと……
おおっ!!か、かわいいっ!!
 
ホワイトが入ると、こうも変わるものか!と、
目力の脅威を感じつつ、
ほかの部分の塗装を行います。


ぺろっと出ているキュートな舌、
クチビルもプルプル感を大切に塗装します。

舌は肌色に赤を混ぜて作ったピンク色を、
唇はグロスっぽい、
半透明のピンクのマニキュアを使いました。
 



色っぽいチョコさんになりました。

目のウルウル感を、どうしても表現したくて
目にマニキュアのクリアを流しては乾燥させ、
という作業を3回ほど繰り返し、
うるんだ瞳を手に入れました。



お次は女性らしいアイテムを使用して、
もうひと工夫。

まつげをくっつけます。
 
100円ショップで購入したつけまつげを、
ちょうどよい大きさにカットし、貼り付けるだけ。
超簡単ですが、意外にいい感じになりました。

 
まつげは眼尻側に付けます。
幅は1.5センチくらいです。

接着に使ったのは、
じょいほび!で何度も登場している、
貼ってはがせる強力のり、ピットマルチです。

ピンセットで位置を調整して、
左右対称になるようにくっつけます。


つけまつげを利用することで、
立体感ある表現ができました。
 

リボンにもマニキュアでひと工夫


帽子のリボンは、リボン独特のギラギラ感というか、
シャカシャカした素材感を出したかったので、
ラメたっぷりのマニキュアを塗って、
グリッターな感じに仕上げます。


ピンクのラメと、
ホログラムのラメが入っているので、
模型用の塗料にはない質感になりそう!
 
付属のハケで豪快に塗り塗り。
ラメの加減をチェックしつつ、重ね塗りしていきます。


乾燥したら髪の毛のパーツなどをくっつけて、
いよいよ完成……なのですが、
マニキュアは乾くまで少し時間がかかるので、
はやる気持ちを抑えつつ、乾燥。

待ち時間に、
道具の片付けやエアブラシの掃除、
塗装で使用した筆のお手入れを。
 


シリウス ブラシエイド 420円(税込)
筆専用の洗浄液、シリウス ブラシエイドは超オススメです。

ラッカー系、エナメル系の塗料など、
別々の塗料を使っても、これひとつあれば、
まとめて洗うことができます。

ブラシエイドに筆を入れて、フリフリしながら洗うと、
塗料がはがれる感じで浮いてきます。
この汚れが落ちる感じは、薄め液で洗っている感じとは全然別!

最後に水ですすいで、乾燥させます。

汚れ落ちももちろんなんですが、
洗った後の筆の状態がとてもよいので、
筆が長持ちするようになりました。
ちなみに、メイクさんもリップブラシなどの筆洗い用に購入されていました。



チョコレート工場長さんじょいほび!バージョン、
無事完成しました〜。

メイクさん曰く、外人の肌質を意識した、
モードクラシカルな仕上がりだそうです。

メイクさんの手となり、わくわく、時にびくびくしながら塗装しました。

私的には初めてのガレージキット(レジンキット)製作で、
戸惑うことも多かったのですが、
無事に完成させられてホッとしました。
毎度のことですが、またひとつ宝物が増えました。

さて、最後はあのお方にもチェックしていただかなくては……
2007年8月12日、
東京ビックサイトで開催されました、
WF(ワンダーフェスティバル)の、
軽音堂さんのブースに
展示していただきました。

作者の軽音堂さんは、
「完成させてもらえただけでうれしい」と、
喜んでくださいました。
あ、あたたかい(涙)

軽音堂さん、ありがとうございました。
 


ご協力いただきました西田さん、作者の軽音堂さん、
作業を見学してくださいましたみなさま、
本当にありがとうございました。


Special Thanks! 軽音堂/西田聡子
(C)西E田・コアマガジン
 
 


 
 
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