ヤマシロヤ模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。みなさんもじょいほび!と一緒に楽しい模型ライフをはじめませんか?
【Pinky:st.編 第5回Pinky:st.の補強&仕上げの巻】
TEXT BY オオゴシ*トモエ
 
みなさんこんにちは!オオゴシ*トモエです。

Pinky:st.をドレスアップしたりパネル職人になってみたり
お花屋さんを作ってみたりリペイントしたり…と、
これまでPinky:st.を使った作品製作に取り組んでまいりました、
じょいほび!コラムPinky:st.編もいよいよ最終回です。


幅広い楽しみ方ができるPinky:st.ですが、
自分のお気に入りのコーディネートをさせたピンキーさんや、
カスタムしたピンキーさんはやはり美しく飾りたいですよね。


今回はPinky:st.をよりキレイに飾るための、
補強についてのお話です。
 

↑作品の背景部分のイラストはダウンロードしてお楽しみいただけます。ダウンロードはこちらからどうぞ♪

Pinky:st.がバタバタと…

じょいほび!の作品は、
毎月2回ヤマシロヤ6階のホビーフロアで行われます。

今回の作品はブースの机に納まりきらず
半分ずつ制作しました。

作品はヤマシロヤさん店内の、
ショーケースで保管していたのですが、
作業公開日の合間の二週間で、
重大な問題が発生していたのです。

その問題とは…

Pinky:st.は比較的やわらかい素材なので、
長時間立たせた状態で保管していると、
頭の重さで写真のように
体が反り返ってしまう
のです。


頭部のパーツの形状によって違うのですが、
このままの状態で放置しておくと…
最後にはバタンと倒れてしまいます。
しばらく経ってショーケースを覗いてみると…
このような悲惨な状態に!

倒れるかなー?という不安があったので、
一応足の裏に両面テープを貼っていたのですが、
ダメでした…


でもなぜかたまえだけはどんなことがあっても倒れませんでした。
たまえ…恐ろしい子Σ( ̄□ ̄;)
 



Pinky:st.足の補強

Pinky:st.には専用のベースがあります。

お部屋などに飾るときには、
ベースを利用する方法もあるのですが、
今回のように作品の中に立たせる場合は、
別の方法で補強します。


足の裏の穴にプラ棒を差し込んで、
作品の台座にブスリ!とさして立たせます。
わー!ワイルド!
3ミリのプラスチックの棒材(丸)を用意します。
プラ棒は模型店やホームセンターなどで
手に入ります。


プラモデル用のニッパーでカットします。 

作品の台座の厚みにもよるのですが、
穴の深さを考慮して大体1センチから
1.5センチを目安にカットします。

Pinky:st.
の足の裏にしっかり差し込みます。


穴が大きい場合は、ボンドなどを使用して、
プラ棒が抜けないようにします。


つま先に両面テープを貼ると、
なお倒れにくくなります。
 
  片足しか穴がないパーツや、
ヒールがあるパーツの場合は、
1ミリ、または0.8ミリの真ちゅう線で補強します。


ヒール部分は面積が小さいので、
上手く穴があけられない場合があります。

そこで今回は、
ヒールの手前の目立たない場所に穴をあけます。

真ちゅう線を金属用のニッパーでカットします。


真ちゅう線をカットする時には、
必ず金属用のニッパーなどを使用しましょう。


プラモデル用のニッパーでカットすると、
刃先がボロボロになってしまいます。
それはそれは悲惨なことに…体験談。
 
  今回は台座にスチレンボード(ハレパネ)
使用したので、ぷすっと簡単にささりましたが、
固い素材の台座の場合は、
台座側にも穴をあけて固定しましょう。



Pinky:st.ボディの補強

続いて、ボディと頭部の補強を行います。

首がポロッと取れないようにするためと、
頭がうしろに反り返ってしまうのを、
ある程度防ぐことができます。


首のミゾに1ミリ、または0.8ミリのピンバイス
穴をあけます。

首にも同じように穴をあけます。

真ちゅう線は1ミリ、
0.8ミリのどちらでもよいのですが、
カットのしやすさなどを考慮すると、
0.8ミリの方がオススメです。


0.2ミリの差ではありますが、
切る時に結構違うんですよね…体験談。
 
  真ちゅう線を差込み、
丁度よい長さ(大体余白を5ミリくらいのこして)
金属用のニッパーでカットします。

ボディに差し込んでみて、
真ちゅう線が長いようであれば調節します。

足と腰のジョイント部分にも、
両面テープを貼っておくと安心です。


飾る用の補強をしっかりしたら、
いよいよPinky:st.やアイテムを並べるのですが、
その前にちょっと修正を行います。

パネルの作業を行った時に、
上手く貼れずシワになっていた部分が
どうしても気になっていたのです。第2回参照


ここを何とかしたい!ということで…
 
  隠してしまうことにしました。
マンホールでフタをしちゃえ!

マンホールの模様を作り、
はさみでちょきちょき。

台座にぺたっと貼れば完成です。


そのほか水たまりとかもアリかも?



↑作品の背景部分のイラストはダウンロードしてお楽しみいただけます。ダウンロードはこちらからどうぞ♪

Pinky:st.を使用した作品の完成です。

ピンキーさん達が暮らしている街並みの作品は、ずーっと作りたいと思っていたものだったので、
ちゃんと形になって喜びもひとしおでした。

模型ユーザーは男性が圧倒的に多いと思うのですが、
お子様や奥様の為にぜひ作っていただきたいなぁなんて思っています。

作品の背景部分のイラストはダウンロードしてお楽しみいただけます。
ダウンロードはこちらからどうぞ♪ 

いろいろな楽しみ方で活用していただければと思います。


Tシャツの模様はネイルシールを使用。
スクーターはピンク色にしてみたのですが、
かわいく仕上がりました。


花屋の店員さんの胸のワッペンは、
ラインストーン。お花の形があったので、
はりつけてみました。


ひまわりの花は食玩のアイテム。ダブってしまって、「あーあ」と思っていたものが、こんなにステキな花束に!

イヌのおさんぼ中。男の子にも女の子にも見える感じにしました。ハーフパンツはグレーの迷彩カラーにしてみました。

カフェでティータイムを楽しんでいる女の子。
座りのパーツは、スクーターの足とサンダルの足のパーツを合わせて作りました。


絵描きの女の子はちょっと個性的に。
キャップのチェーンはイヌのリードの残りを使ってみました。


バスを待っている女の子たちは、
バイオリンのお稽古と、
お友達のライブに行くという設定にしました。


花屋さんのバラの花が入っているバケツは、
玉さんが見つけてきてくださいました。
使えそうなものを探すのも楽しかったです。


手芸用品や、食玩をいろいろ駆使して
作ったお花屋さん。情報量も多くなり、
ちゃんとお花屋さんっぽくなりました。



作品の真ん中部分。あのキャンバスの絵は、
じょいほび!スタッフオカヤマ画伯が描いたもの。


おもちゃ屋さんのショーケースの中身はこれまた
じょいほび!スタッフ玉さんセレクト。


スクーターの女の子の髪の毛は、
風でゆれている感じのパーツを選んでみました。


くだものやさんは、オオゴシ私物の食玩をフル活用。
一つ一つボンドで固定しました。



作品完成後、じょいほび!スタッフさんと、
時を忘れて撮影会を行いました(笑)



2006年10月に行われた、プラモデル・ラジコンショーで、じょいほび!出張版Pinky:st.作業公開を行いました。
今回は「模型」からはちょっと外れてしまったのですが、
かわいらしい作品製作はとても楽しかったです。
じょいほび!らしい作品ができたのでは?と思っています。


じょいほび!コラムがよりPinky:st.を楽しんでいただけるヒントになると幸いです。


作業公開も、ヤマシロヤの作業ブースだけではなく、
プラモデル・ラジコンショーのGSIクレオスさんのブースで
出張版をやらせていただいたり、
Pinky:st.を題材にじょいほび!エアブラシ教室をやらせていただいたり…と、いろいろな形で展開することができました。


それぞれの機会に参加してくださった皆様、
本当にありがとうございました。


作品背景のイラストはダウンロードしてお楽しみいただけます。
ダウンロードはこちらからどうぞ♪ 


(C)BABYsue・VANCE
 
 


 
 
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