ヤマシロヤ模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。みなさんもじょいほび!と一緒に楽しい模型ライフをはじめませんか?
【第3回 必要な道具ってなぁに?組み立ててみよう!の巻】
TEXT BY オオゴシ*トモエ
第2回 ガンプラを選ぼう!の巻で、
じょいほび!デビュープラモも決定し、
今回から製作編に突入します。

今回は組み立てに必要な道具の紹介と使い方、
組み立てのポイント
などのお話です。

模型を組み立てるときに使う道具は、
日常使用する文房具などとは違い、
模型専用の工具を使用するのが一般的です。


模型ショップに行かないと買えない道具…というと、
ちょっと敷居が高い感じがしますが、ご安心を!

実は組み立てに必要な道具はさほど多くなく、
使い方も簡単です♪

じょいほび!推薦道具は、ニッパー、ナイフ、マットです。
組み立てることに関してはコレだけで十分。
意外に少ないでしょ?潔いでしょ?

どこの模型ショップさんでも
比較的手入りやすい商品を中心にご紹介しています。

もちろんヤマシロヤにも豊富に取り揃えあります☆
今回ご紹介する工具は通販でも購入可能です。

まだ道具を持っていない方は、ぜひ参考にしてくださいネ。





プラモデル用ニッパー

『ニッパー』は、プラモデルの
パーツを切り取るための道具
です。

どれも使いやすいのですが、刃先が薄いもののほうが、入り組んだ部分の切り離しを、よりスムーズに、きれいにすることができます。

 

プラモデル用ニッパーの注意点

ご紹介しているニッパーは、すべてプラモデル用なので 金属などの切り離しはできません。模型製作を始めたばかりの頃に、そのことを知らずに金属のパーツを切ったら、ニッパーの刃が見事にボロボロに…。
写真は欠けた刃先。オオゴシ私物です。
ひ、悲惨!!もう元には戻りません(泣) なんとなく捨てるに捨てられず
自分へのいましめのためとっておいたニッパーが、こんなところで役に立とうとは…今見てもトホホです。


タミヤクラフトツール
モデラーズニッパー
945円(税込)


タミヤクラフトツール
精密ニッパー
1,890円(税込)


タミヤクラフトツール
薄刃ニッパー
2,310円(税込)



ハセガワトライツール
プラモデル用ニッパー
2,520(税込)
替刃式ナイフ


替刃式ナイフは、
パーツの余分な部分を削ったり、シールを切り出したり、
繊細な作業をするための道具です。



製作中の使用頻度もかなり高めです。

カッターナイフでもよいのですが、デザインナイフのほうがより細かい作業をするのに向いています。

ナイフには、替刃がセットでついてきます。


オルファ
アートナイフ
525円(税込)


タミヤクラフトツール 
モデラーズナイフ
630円(税込)

作業用マット

作業用マットは、作業をする際に下に敷いて、
机を汚さないようにするための道具
です。

上記のニッパーやアートナイフと比べると、絶対必要!というわけではないのですが、あったほうがより快適に作業ができます。

論より証拠の写真がこちら↓



実際にオオゴシが5年ほど使用しているマット。
かなり年期が入っています。あちこちにカッターのキズがついていたり、塗料をこぼしたりとウッカリ汚れがイッパイ。マットがなければ、机についていたんですよね〜。マットさまさまです(笑)

以上、組み立てに必要な道具の紹介でした。

「え?!コレだけでいいの?!
接着剤は?ヤスリは?パテは?ペーパーは?」
と思っていらっしゃるアナタ!
今のガンプラは組み立てるだけでは、
接着剤やパテは一滴たりとも必要ないのです!

コレならお財布にもやさしぃですよね♪


オルファ
カッターマット
(A4サイズ)
840円(税込)

タミヤクラフトツール
カッティングマット
(A4サイズ)
819円(税込)
もちろん、今後必要になってくるものや、
持っていたほうがよいものなどはたくさんありますが、
ガンプラを組み立てるだけなら、ニッパー1つで十分です。

初期投資はなるべく少なく押さえて、
その分ガンプラをもう一個買えるほうがイイでしょ?
というのが、オオゴシのホンネでもあります。

これからどっぷりハマっていけば、
ほしい便利グッズや目からウロコツールが、
山のようにわんさかでてきちゃうんですもの♪

まずは作ってみなくちゃ始まらない!
模型の楽しみ方の第一歩は組み立てから!
ということで、必要最小限のツールをご紹介しました。

ガンプラはじめましてのみなさんも、
気軽な気持ちで模型に片足突っ込んでみませんか?

箱をあけたら、
まず説明書を読むべし!


さて、組み立てに突入です。

箱を開けたら、真っ先に取り出したるは説明書
ざっと全体に目を通します。

説明書には組み立てるのに必要な情報以外にも、
パーツがどのくらい入っているのか、
完成するとどんなふうになるのかなど、
写真や絵などの情報
がイッパイ詰まっています。

説明書を読みつつ、どんな感じに作ってあげようかなー?など、アレコレ考えるのも、ガンプラの楽しみですよね。

しかし!想像だけで満足して、そのままフタを閉めて押入れにしまわないように!気をつけましょうね。
オオゴシも脳内モデリングよくやっちゃうのですが…
説明書と照らし合わせて
パーツを確認すべし!



説明書を見て、心の準備ができたら、
お次は中に入っているパーツの確認をします。


パーツの量を把握しつつ、
同時に(ほとんどありませんが)
足りないパーツはないか?破損はないか?
なども確認していきます。


説明書のパーツリストと照らし合わせながら
一つ一つ見ていきましょう。

パーツの確認ができたら、
次はガンプラ製作には欠かせない、
各部分の名称をご紹介していきます。
ガンプラを構成するパーツの名前

ここではガンプラの箱の中に入っている、パーツの名称をご紹介します。

説明書や、模型の専門誌はもちろんのこと、これからじょいほび!コラムの中でも何度も登場する名称ですので、この機会におぼえてくださいね。
1…ランナー
箱の中に入っているものの中で、大部分を占めているパーツがたくさんくっついた状態もの。このランナーからパーツを切り取って、ガンプラを組み立てていきます。
2…カラーシール(右)・マーキングシール(左)
パーツだけでは表現しきれない、細かい塗りわけ部分に対応したシール。ほとんどのガンプラに付属しているカラーシール、MGシリーズなどに付属している、透明なマーキングシールなどがあります。
3…ガンダムデカール
オリジナルの機体番号などを表現する際に使用するのが、こちらのガンダムデカール。
MGシリーズ以上のグレードに付属しています。
4…クリアパーツ
透明なパーツ。色つきパーツとは、固さや材質が違うので、ここではあえてランナーと区別します。
5…ポリキャップ
主に可動部分にはめ込む、主にポリエチレン製のパーツ。

さ・ら・に…
ガンプラを構成するパーツの名前(さらにズームアップ!)

ガンプラの箱の中に入っている、パーツの名称をおぼえたところで、
今度はもうちょっとズームアップして、
ランナーの中の細かいパーツの名前をご紹介していきましょう。

こちらも、これから何度も登場する名称ですので、あわせておぼえてくださいネ。
ランナーは上記でも登場した、パーツがたくさんくっついた状態のものです。パーツの周囲の棒状のものはすべてランナーといいます。
ランナーにくっついているガンプラを構成する部品を、
パーツといいます。
このランナーとパーツをつないでいる、写真の矢印部分が、
ゲートといいます。
ニッパーの使い方

プラモデルを組み立てる際に
必ずといっていいほど使用する道具がニッパーです。


ニッパーの持ち方は、柄の部分を親指とそのほかの指とを、そえるように支えて持ちます。


ギュッと握ると、逆に使いにくくなりますので、
写真のように「ゆるゆる」と持って、
力を抜いて使用しましょう。

ニッパーが正しく持てたらパーツを切断しましょう。
 
 
ニッパーの刃先の平らな方が、
パーツ側に向くように、刃を入れます。

パーツのギリギリで切り取ってしまいたい気持ちは
よぉぉくわかるのですが、他のパーツやランナーが邪魔をしてうまく切り取れなかったり、パーツをえぐってしまうことが多々あります。オオゴシも何度もえぐりました(泣)

そんなわけで、なるべくゲートを残して
最初は大まかに切り取ることをオススメします。
 
 
ランナーから切り取ったパーツ。

ゲートがちょこんと残ったパーツを見ていると、
やっぱり気になりますよね?

ということで、出っ張ったゲートを、
ニッパーでカットしてあげましょう。
 
 
今度はパーツギリギリにニッパーを当てて、
ゲートをつぶさないように、
パーツをえぐらないように、
注意しながら切り取りましょう。



切れ味のよいニッパーでカットすれば、
ゲート跡も目立たず、きれいに切り取れます。
 
 
右側はゲートを処理したパーツ。
左側がゲートがそのまま残っている状態。
見た目の違いは一目瞭然ですよね。


パーツの2度切り
最初はちょっと手間かもしれませんが、
キレイに組み立ててあげるために、
意識してキレイに切り取ってあげましょう♪


パーツの切り離しは以上で完了!
よりきれいにゲートを処理しよう!

ニッパーでは切り取れないくらいの、ゲートがちょっぴり残ってしまった!でもすごく気になる!

そんなときは、ナイフで削ってあげましょう!

ニッパーとナイフを使いこなせれば、
よりキレイに組み立てることができます。


  
 


 

ナイフの使い方 準備編

そこで、ナイフの使い方の説明をします。
まずは準備から。

買ってすぐは刃がついていないので、
まずは刃を入れましょう。

金属部分をくるくる回して、先端部分をゆるめます。


替刃ケースから、刃先を一枚取り出します。

    
経験者はウンウンと頷いてくださると思うのですが、この替刃、刃が重なっていて、一枚取るのに結構時間がかかったりします。

替刃ケースの左側のスペースは、
切れ味の悪くなった替え刃を入れておく場所です。
ポストのようになっているので、
入れた刃が出てこない仕様になっています。
  
 

先端をゆるめたナイフに、替え刃を入れます。
奥までしっかり差し込みましょう。
刃を替える際には古い刃に気をつけましょう。
実はオオゴシ、刃の交換をしたときに、古い刃をそのまま放置してしまい、後で見つけて「あぶなー!」って叫んだ記憶があります。
そんなことにならないように、みなさんは気をつけてくださいネ。


金属の部分をしっかりしめて、準備完了です。

ナイフはニッパーと違い、
「ゆるゆる」だと、刃がぐらぐらして危ないので、
しっかりしめてくださいね。


お次はナイフの使い方のポイントです。
ナイフ使い方 ポイント編

ナイフを安定して使うポイントは、
両手の内側を密着させて、
しっかり固定することです。


こうすることで、安定感が増し、
ナイフが滑ることがなくなります。
力をいれずに、パーツをえぐらないように
注意ながら削っていきましょう。

長い間使用していて、
削る時に力が入るようになったら、
切れ味が落ちている証拠。
刃の替え時です。

こまめに刃先を替えるようにしましょう。
 
 
これは危ない例!!→

手が離れているとぐらぐらして安定しない上に、
ナイフが滑って思わぬケガをすることに!

パーツから指が出ていると、ナイフが滑って指先に刺さってしまったり、ケガの原因にもなりかねません。

サクッとナイフが刺さったら痛いよぉ。
ないちゃうよ。瞬着つけちゃうよ。


撮影している最中も、「コワーイ!!」とヒヤヒヤしてました。
 
 
使わないときは、下の写真のように、
刃を逆にしておきます。
こうしておくと、不意の事故を防ぐことができます。

付属のキャップをつけるとなおよし!です。

さて、今回からヤマシロヤ6階作業ブースにてじょいほび!作業公開をおこないます!

作業の様子はヤマシロヤにお買い物に来た方に、自由に見学していただけるようになっています。人前で模型を作ることがあまりないので、チョットドキドキです。

オオゴシに与えられた時間は4時間!

果たして時間内に、
Wガンダムを組み立てられるのでしょうか?
じょいほび!公開作業スタート!


ブースに入って製作スタート!!
ヤマシロヤ6階ホビーフロア奥のブースは、
ガラス張りになっていてDJブース…いや、うどんやさんやおそばやさんの蕎麦打ち実演スペースのようです。

ガラス張りのブースの中でうどんを打って
Wガンダムをひたすら組んでいきます。
ランナーを並べて確認中。全部あるかな?
 
 
作業開始から1時間経過


サクサクと製作は進み、
下半身が組みあがりました。

順調順調♪
 
 
作業中の様子を、親子、カップル、子供…などなど、たくさんのお客様が足を止めて見てくださいました。
おもちゃやさんの店内で、模型を作っている人がいたらびっくりしますよね。


最初は見られているのに緊張していましたが、
しばらくすると慣れてしまい、無欲無心で作業。
悟りをひらきました。
 
 
作業開始から3時間経過

さすがに疲れたーーー!!
ちょっとグッタリ気味なオオゴシ。

しかし!タイムリミットが迫っています。
オオゴシピンチ!あと一時間だぞ!
頭の中では、『哀戦士』がリピート再生中。

あとは頭と羽部を残すのみ!
闘志を燃やしてラストスパートだ!!
 
 
作業開始から4時間後…

スタッフさんからの
「あ、あのぅ、そろそろ休憩…」
という気遣いあふれる誘惑を涙目でお断りし、
おやつも我慢した甲斐あって、
MGウィングガンダムを時間内に
組み立てることができました。ホッ…。


しかし、作業時間内に組み立てるのって、結構焦りますね。

組み立てたら、次は作業計画を立てます。

このウイングガンダムを、
どんな感じに作るか?どんな色を塗るか?
いろいろな資料をみながら、
製作の目標を決めたいと思います。


じょいほび!ファースト作品は、
一体どのような作品になるのでしょうか?
これからの作業をどうぞお楽しみに!



【じょいほび!第4回】
どんな作品にしようかな?目標を決めよう!
の巻 に続く!

(C)創通エージェンシー・サンライズ
 
 


 
 
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