ヤマシロヤ模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。
こちらのコラムは、2005年7月、8月に夏休み特別編で製作した、HGマラサイの製作コラムです。はじめてガンプラを組み立てる人、久しぶりにガンプラを作ってみようかな?という人に向けての、短時間でさくっ!と見栄えよく作る方法をご紹介します。
【番外編 HGマラサイをさくっ!と仕上げで作ろう の巻 その1】
ガンプラはじめて仕上げ 組み立て編〜
TEXT BY オオゴシ*トモエ
 
ウィングガンダムゼロカスタムを製作中のオオゴシ*トモエ。
しかし、いろいろあって目標を高く設定しすぎた為に、
基本的な工作も見せてほしい…というご要望があり、
つじつまあわせをするため、決定したのがこの企画!

夏休み番外編
HGマラサイ
をさく!っと仕上げで作ろう!
です。
マラサイも組み立てられるし、ステキなうめあわせ企画なの☆

本編のウィングガンダムの製作はちょこっとお休みして、
夏休みを利用して、HGマラサイを組み立てます。

はじめてガンプラを組み立てる人、
色塗りをする時間はないけれど見栄え良く作りたい人のために、
組み立てのコツや、プラスアルファの製作をお見せします。

今回は夏休みらしく浴衣で製作。
今回は服を汚すことなく製作できるので、浴衣にしちゃいました。テヘ。
 

■商品データ■
1/144スケールHGシリーズ
RMS-108 マラサイ
1,470円(税込)
今回製作するのはこちら!

1/144スケールHGシリーズ RMS-108 マラサイです。
このシリーズは、お手軽に製作したときに最適です。
ガンプラ選びについては、
コラム第2回を参考にしてくださいネ★

ヤマシロヤ6階ホビーフロアにてご購入いただけます★
 

♪箱をあけたら、まず説明書♪
ガンプラの箱をあけて、最初にすることは、説明書をよく読むことです。


★ウィングガンダム編 第3回参照★


パーツの量を把握したり、組み立て順番を確認したり、パーツが全部そろっているか、説明書のパーツリストと照らし合わせて確認します。
♪袋からランナーを取り出して、全部そろっているか確認しよう♪
ランナーは箱の中で傷つくのを防いだり、
バラバラにならないように、
袋に入っています。


組み立てるときには、
全部取り出さなくてはいけないので、
先に袋から出しておくと、
後の作業がスムーズです。
※細かいパーツやシールは、なくさないようにしましょう。
♪いよいよ組み立て。パーツを切り離そう♪
ここでちょこっと組み立てのおさらいです。


ニッパーの刃先の平らな方をパーツに側にして、
力を入れず、やさしくパーツを切り取ります。

★ニッパーの持ち方や工具の紹介などは
ウィングガンダム編 第3回参照★

 
 
パーツをランナーから切り離します。

キレイに切り離すコツは、パーツのギリギリでカットするのではなく、写真のように、ゲートを少し残して、切り取ります。

ランナーから完全に切り離したら、でっぱっているゲートを切り取ります。


通常、切れ味のよいニッパーを使っていれば、この状態でかなりゲート跡は目立たなくなっているハズ。
 
 
ニッパーで切り取れないゲートや、
目立っている箇所は、ナイフで成型します。


★ガンプラのパーツの用語や、
ゲート処理の詳しい説明はこちら!★
 
後は説明書にしたがって、パチパチ組むだけ。
スナップフィットなので、
接着剤などは必要ありません。
 

 スナップフィットキットとは?
スナップフィットキットとは、突き出しピン(ダボ)を、ダボ穴にはめ込むことにより、接着剤不要で組み立てられる仕様のキットのことです。

このスナップフィットキットの登場で、より手軽にプラモデルを組み立てられるようになりました。

写真のように、パーツの間に、可動やパーツを連結させるための、ポリキャップを挟み込んだり、内部フレームを挟み込んだりしながら組み立てます。
注 意!
内部パーツや、ポリキャップがきちんとはまっていない状態で、ムリヤリパーツをくっつけてしまうと、
写真のように隙間ができてしまいまうことが!

そんなときはひとまずパーツをはずして、
もう一度しっかりはめ直しましょう。

左右逆のパーツ、はめ忘れているパーツがないか、
しっかり確認しましょう。
 
シールを貼ろう!
組み立てと平行して、付属のシールを貼っていきます。


顔や目などの、比較的小さなパーツの色分けのため、ほとんどのキットに付属しています。

メタリックシールには、塗装などでは表現できない、独特のギラギラ感があります。

では、シールを台紙からはがし、パーツに貼っていきます。
 
 

細かいシールを手で貼ろうとすると、
手の油分で粘着力が弱くなったりします。

そこで、シールを貼る際に便利な道具がこちら!

ツマヨウジ
です!


どこのご家庭にもある、このツマヨウジ
模型製作においては
結構使用頻度が高い便利な道具なんですヨ。
 
 
ツマヨウジの適度なとんがり具合かつ、
シールを傷つけることのないやわらかさは、
かなりオススメなのです。

ウチでは食器棚から、ざざーっと落としてしまった、
大量のツマヨウジ君たちが、模型用として第2の人生を歩んでいます。VIVA!おっちょこちょい!
 
 
奥まった部分に貼るときは、ツマヨウジの先を使って、しっかり貼り込みます。

「シールっぽさ」をなるべく出さないために、
しっかり凹凸部分に貼り込んだり、
しわにならないように気をつけましょう。


細かい部分の作業ですので、シール、パーツの取り扱いに注意です!
くれぐれも落としたりしないようにしましょう。
 
 
シールには番号が書いてあり、
説明書に番号と貼る場所が書いてあるので、
照らし合わせて貼っていきます。



比較的大きいシールは、斜めになってないか、
ずれていないかを確認し、シワがつかないように慎重に密着させます。
 
以上の点に注意して、
モリモリ組み立てていきます。


HGシリーズだと2、3時間もあれば、
組み立てることができます。
目安ですが、オオゴシのこのマラサイの場合は、
2時間ほどで組み立てることができました。


これなら、お休みの日や、
お仕事や学校の合間に、
さくっと組めちゃうのではないでしょうか?
 

パーツを全部切り取った後のランナーを捨てる時は、もう一度確認してから捨てましょう。


ちっちゃいパーツや、クリアパーツなど、
ぱっと見わかりにくいものもあります。
パーツをくっつけたまま捨てちゃった!
なんてことにならないようにしましょう。

実はこのランナーにも、
パーツが残ったままだったのです…
サーベルのパーツ、危うく捨てるところでした。
あぶないあぶない…
逆に、他のキットと相互性がある、
パーツやポリキャップなどは、
製作に使わないものもあります。
説明書をよく見て確認しましょう。


使用しないパーツには、
説明書のランナー図の所に、
×マークがついているので、
パーツが余っても不安にならないように(笑)
オオゴシはわかっていても「あ、あまってるぅー!」と、
毎回不安になってアワアワします…
 

オオゴシさんはどうして足から組むの?


本来は説明書どおりに組み立てるのがよいとされていますが、
オオゴシの場合ガンプラは、足の裏から組み立て始めます

オオゴシさんさぁ、なんで説明書を無視するの?ひぃ!ご、ゴメンなさいっ!!


実はコレには理由がいくつかあるのですが、
じょいほび!を見に来てくださった方や、
スタッフのみなさんに、「なんで?」と結構不思議がられたので、
この場をお借りして、ご説明させていただきます。

理由その1
最初は説明書通りに作っていたのですが、
『ガンプラの組み立て』に慣れていない状態で、
内部フレームなどのぱっと見わかり辛いパーツや、
細かいパーツを見つけるのがかなり大変でした。

そこで、見つけやすくて大きなパーツから組み立てよう!
と思ったのが始まりだったのです。
足の裏のパーツおよび、足のパーツは、
ほとんどのキットに共通してわかりやすいですもんね。
理由その2
足の裏のパーツは切り損じても目立たない。

これはかなり後ろ向きな理由なのですが、
ガンプラ初心者の頃は、
とにかくパーツをえぐるのがコワカッタのです。

足の裏のパーツははめ込むものがほとんどなので、
慣れない手つきで切り取って、万が一えぐってしまっても、
そんなに目立たないのでは?ということで、
ニッパーを最初に入れるのはここからになりました。
上のニッパーの写真でも足の裏から切り取っていますね(笑)
理由その3
足から上に組み立てられると、
組み立てたパーツの管理が楽なのです。
最近ではコレが一番の理由。
ボディなどから組み立てると、パーツがバラバラに組みあがるので、箱の中などに入れて管理しなければならないのですが、
写真のように足から組むと、自立させられるので、
パーツの管理がとっても楽なのです。

はじめてガンプラを作る人は、パーツの組み忘れなどがあるかもしれませんので、
説明書の順番で組み立ててくださいね。
 

素組みが完成しました!!

このマラサイは、キット自体のプロポーションのよさはもちろん、塗りわけや、組み立て後の見栄えにも配慮された、
かなり優秀なキットなので、組み立てただけでかなり良い状態になります。
特に手がステキね。手が♪

この状態で基本的には完成なのですが、
じょいほび!では、ちょっとひと手間加えて、
世界に一つの作品を作ろうと思います。


スミ入れをして、デカールを貼り、トップコートを吹こうと考えています。
作業内容もそんなに多くはありませんし、一日3時間も作業すれば、2、3日で完成させられるプランです。
 
完成した喜びをかみしめる間もなく、
マラサイに忍び寄る手… この手コワイ!


次回はスミ入れを行います。
パーツをバラバラにする際のコツなども
合わせてご紹介します。


特別編その2 スミ入れをしよう!の巻! に続く!
(C)創通エージェンシー・サンライズ
 
 


 
 
じょいほび!企画から誕生したオリジナルツール、
ENJOY HOBBY TOOL'S 新アイテム プラスチック用ヤスリ細、
ヤマシロヤ5階ホビー・フィギュアフロアおよび
じょいほび!ヤスリ通販ページで好評販売中です。

詳しい商品説明はこちら!
 
 

じょいほびTOPへ
 
コラムTOP
 
BACK

※コラム中で紹介されている商品・メーカー・価格等の情報は初掲載時のものです。現状と異なる場合がありますのでご了承下さい。
Copyright (C) Yamashiroya/オオゴシ*トモエ